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夜の海を泳ぐ

 
 昨日,今日の長旅と初めて見た五十谷三島の浜と島の景色,海が真っ赤に染まった夕暮れのひと時,子ども達は何を感じ、何に思いを馳せているのだろうか・・,
 久々に聞く波の音。寄せては返すその音のみひときわ大きく、他に何も音のない世界に呑みこまれてしまったかのように、子ども達は,思い思いの場所に散らばってひっそりと耳をそばだて、闇の中で目を瞠っているかのだろうか・・。

 生暖かい風が海から吹いてくる。波の音は大きいが波は穏やかで規則正しくリズムを刻んでいる。
 波のうねりにゆったりと身をゆだねて見たくなり、また汗ばんで火照った体を冷やしたいと言う気も手伝って夜の海に浸かる。
 『泳ぐぞぉ~』の声を聞きつけて、テントの中にいたAkiが水着に着替えて来た。
 夜の海は気持ちがいい。何よりも泳ぎにつれて夜光虫が光るのがきれいで、それを浜から見ている人に見せてあげたいのだけど、泳ぐ者の動きが刺激になってそこにいる夜光虫達が光るのだから、こればかりは泳ぐ者にしか見えない。
 Akiは上から見るだけでは物足りなくて潜水具をつけ、潜って水中から夜光虫の光る様子を見ると言う。それは数倍素晴らしいに違いない。
 どうして自分も海の中から夜光虫の光を見ようとしなかったのだろうと,しきりに後悔している自分がいる。
 若さとは何とエネルギッシュなものなのだろう・・,と思う。自分にはそこまでの好奇心がなかったことに気づかされて少しショックを受けているのかもしれない。

 夜の海を泳ぐのはきもちがいい。
 


 

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