- 2011-02-23 (水) 13:09
- 野生動物との秘密の時間
去年の春からずっと見守ってきたビッグママの仔カモシカの死体発見。
今日のイベントで、こども達が見つけてくれた。八木の泉の向こう、林道の右端の擁壁際の雪に埋まっていた。(反対側の顎から首にかけてが雪の上に出ていて、けものに噛み砕かれていた。)
生まれて10ヶ月のまだ幼い姿に絶句。
初めて会ったのは去年の5月15日、ヨチヨチ歩きで、大きな足をもてあましているように見える。
生後2週間以内らしい。(誕生はGW前からGW)
動画はこちらへ・・・odaさんのyoutubeへ・・・
ビッグママに寄り添っていて、時折、この写真のように5mも離れると不安でしょうがないといった様子。最初に出会ったのもなんと八木の泉上の斜面だった。
6月、三棟前を親子で歩く姿。足取りもしっかりして来たが、ウキウキ 小躍りしながら歩いているようだ。 動画へ・・・・
この時は母親のお乳に飛び込もうとしては振り払われながらあるいていたのをよく覚えている。
9月23日、しばらくぶりの再会。
ニャンニャン(2つ上の兄弟)が一時合流して家族3頭で歩いていたときに、僕が先回りしてカメラを構えていたら、5m先に飛び出してきてビックリ!!なんと、青木THの谷をt対岸を駆け下りてこちらへ駆け上がってきたのだ!!(僕も驚いてピントがあっていない。)
藪の中をガサガサ歩き回って食べている様子は、ガキ大将。
ようやく、角が見え初めていた。既に少年のまなざしを感じた。
その後も何度も出会ったいたが、最近は、春の親別れの時期を前に、どんな姿になっているのか心配していた。ビッグママと分かれた直後に見失ってしまう可能性が高いからだ。
そして、今日の再会。
いつも寄り添っていたビッグママを捜したが、気配はない。
どう感じているのだろう?
この一年、身元がはっきりしたの唯一の「もりくら」の仔カモシカだった。
今日始めて、この仔がメスであることを知った。
死体はいかにも新鮮だが、詳しくないので解らない。さっきまで動いていたようでも、目だけが青白くなっていて死後の経過は不明。 三日前かは忘れたけど、ビッグママ1頭でいたのを覚えている。
この仔は、夏前から一人歩きをしていたので、なかなかやんちゃでいいなあなどと思っていたが。
特に外傷や病気(死に至る皮膚病に犯されるケースがおおいので)の様子もなく、から落ちて雪から抜け出せなかったのか。母親の足跡もなく、不明。
野生動物とは距離を置けと言ってきた僕だけど、
死んで欲しくなかったとしか、いいようがない。
今日、発見してくれて、ソリで一生懸命運んできた幼いこども達は、今頃どう思っているのだろうか・・・・
僕にとって、一番身近で、初めてショックを受けた紛れもない野生の死。
2011・2・20
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Comments:2
- momo 11-02-22 (火) 20:13
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読んでてすごく、ぐっときました。
野生動物とは距離を置くべき・・・でも、距離を置くのと無関心は全然違う。そんなのあたりまえのことかもしれないけど、忘れないようにしなきゃと思いました。 - 清水でっす 11-02-24 (木) 1:19
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僕の場合、図らずともお別れ、ってのを受け入れるのは、中々難しかったです。
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