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今日だから、ちょっとだけ話しますね・・・    2012/3/11

3月11日が過ぎていく。先の見えない闇夜の中を、ヘッドライトを照らしながら疾走していく車を運転している感じは昨年と何も変わらないままだ。目の前のライトに光る景色だけを頼りに進むしかない。(師と仰ぐ人 吉成信夫の今日のことば)
ぼくらの森「もりくら」に初めて来た人の、一番多い質問がこれ。

湧き水の前で 「この水飲めますか?」

ここでは、生活に必要なすべての水を、敷地内だけを流れる渓流か、湧き水に頼っている。それは、もちろん強制ではなく、単に「電気もガスも水道もないところ」なる説明を読んでみんな来ているわけなので、何処かの水道水を自家用車に乗っけてくれば済む話でもある。
 「え~、水は沢水と、湧き水がありまして、水質検査は3年前にやった時点では、飲料水として合格とのことでしたが、沢水はキツネや人が上流でオシッコやウンチをすれば、一発で大腸菌が出るでしょうし、 湧き水は、それに較べても格段に安全度は増すでしょうが、ただ、水道水のように工場廃水や、生活廃水をなんとかして飲めるように、塩素なども使ってやって来た水とどちらが安全かは、まあ、あなたが決めるべきことであって、その質問に私が答えるとなると、いつかあなたに、ともさんが飲めると言ったからといわれそうでもあるし・・・なんともお答えしかねますわけです。・・・・・モジモジ」てな具合となっております。
 もうちょっと、お互い知り合って来てから聞かれる場合にはハッキリこう答えます。
「どんな水かはお答えします。が「飲めますか」じゃなくて「飲むか飲まないか」をあなたが決める問題です。自分で決めずに役所に決めさせたあげくに、自分で決める権利まで放棄しようとしているのが今の多くの日本人。それじゃ子供たちがかわいそうよ。」と、とても正直にお答えしています。
なんで、こんな人になってしまったかって言うと・・・
 僕は、子どもの頃(土建屋の息子で12歳でブルドーザで仕事して
ました。)から23歳まで土木工学漬けで生きていました。土木ですから、上下水道学も地震工学も気象学もやります。具体例では、「100年に一度しか起きない」という洪水や地震の計算を行ってどれくらいの堤防にしようとか、どれくらいの耐震のために鉄筋を何本いれとこうとかの設計をやるとかです。
 水道もありますね。常識的に、水道水に混じりそうな物質がこういうものなので、水をどういう工程で、まあ、問題なさそうなレベルまで汚染物質の濃度を下げとこうとかいうことをやるわけです。
 で、僕は、そういった研究機関や設計施工の現場が100%お役所に向いて仕事してたので、やばいと思って辞めました。土木工学って英語では「市民工学」っていうのにねぇ・・・・
        (大学は金沢大学土木工学科・その後、西村建設を1年でバックレ。)
 なので、半端な経歴ですけど、僕なりに考え続けてきた答えというわけです。
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