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大切にしていること(コンセプト) Archive

人に自然が必要かどうかを・・・

 千年の森自然学校 の最終目標は、人にとって自然は不可欠かどうか
ということです。

ですが、現時点でも私達の確かな使命は、人と自然の向き合い方を探すことです。

ですので、会の目標を超えての活動は、会としては、見送ってきました。
それが3万人の命をうばった地震でも、
今後人類全体の道を揺るがしかねない核分裂の問題にもです。
 しかし、ようやく、本来の私達の使命に合致する福島との道が再び開けました。
  8月2日~6日 4泊5日です。
  北インドのチベット文化圏ザンスカールの月と僧院を初めて訪ねた時を]
思い出しながら・・・
そして、午後のもりくら
 

今日だから、ちょっとだけ話しますね・・・    2012/3/11

3月11日が過ぎていく。先の見えない闇夜の中を、ヘッドライトを照らしながら疾走していく車を運転している感じは昨年と何も変わらないままだ。目の前のライトに光る景色だけを頼りに進むしかない。(師と仰ぐ人 吉成信夫の今日のことば)
ぼくらの森「もりくら」に初めて来た人の、一番多い質問がこれ。

湧き水の前で 「この水飲めますか?」

ここでは、生活に必要なすべての水を、敷地内だけを流れる渓流か、湧き水に頼っている。それは、もちろん強制ではなく、単に「電気もガスも水道もないところ」なる説明を読んでみんな来ているわけなので、何処かの水道水を自家用車に乗っけてくれば済む話でもある。
 「え~、水は沢水と、湧き水がありまして、水質検査は3年前にやった時点では、飲料水として合格とのことでしたが、沢水はキツネや人が上流でオシッコやウンチをすれば、一発で大腸菌が出るでしょうし、 湧き水は、それに較べても格段に安全度は増すでしょうが、ただ、水道水のように工場廃水や、生活廃水をなんとかして飲めるように、塩素なども使ってやって来た水とどちらが安全かは、まあ、あなたが決めるべきことであって、その質問に私が答えるとなると、いつかあなたに、ともさんが飲めると言ったからといわれそうでもあるし・・・なんともお答えしかねますわけです。・・・・・モジモジ」てな具合となっております。
 もうちょっと、お互い知り合って来てから聞かれる場合にはハッキリこう答えます。
「どんな水かはお答えします。が「飲めますか」じゃなくて「飲むか飲まないか」をあなたが決める問題です。自分で決めずに役所に決めさせたあげくに、自分で決める権利まで放棄しようとしているのが今の多くの日本人。それじゃ子供たちがかわいそうよ。」と、とても正直にお答えしています。
なんで、こんな人になってしまったかって言うと・・・
 僕は、子どもの頃(土建屋の息子で12歳でブルドーザで仕事して
ました。)から23歳まで土木工学漬けで生きていました。土木ですから、上下水道学も地震工学も気象学もやります。具体例では、「100年に一度しか起きない」という洪水や地震の計算を行ってどれくらいの堤防にしようとか、どれくらいの耐震のために鉄筋を何本いれとこうとかの設計をやるとかです。
 水道もありますね。常識的に、水道水に混じりそうな物質がこういうものなので、水をどういう工程で、まあ、問題なさそうなレベルまで汚染物質の濃度を下げとこうとかいうことをやるわけです。
 で、僕は、そういった研究機関や設計施工の現場が100%お役所に向いて仕事してたので、やばいと思って辞めました。土木工学って英語では「市民工学」っていうのにねぇ・・・・
        (大学は金沢大学土木工学科・その後、西村建設を1年でバックレ。)
 なので、半端な経歴ですけど、僕なりに考え続けてきた答えというわけです。
ここに本文を記入してください。
 

それでも春は近づいている

マンサクの花が満開を迎えている。じつは開花は あの3月11日だった。
すべての花が同時に開花する木なので、花の時期は短いと思っていた。あれから、「暖かい日が続いて暖冬だったから花が早い」とか、一昨日の様に「今頃雪が20センチも積もって春が遅くなる」という具合に、マンサクの花にとっては どうでもいい  いい加減な話が飛び交う。
 真っ先に咲いて、しかも3週間近く他の花が追いついてこない間、唯一の花として山を彩って来た。
すごい命。
・・・・・・・・・
 私達の山は、電気もガスも水道もないだけではなくて、便利な設備や表示やマニュアルなどに頼らない自己責任のスタイルが、いざと言う時の訓練になると言われ続けてきました。
 無論、それを大切に思うからこそ道案内の標識ですら排除して来たのだけれど、それも何か違うと思って来ました。この19日間でやっと確信したのですが、
いざという時にだけ意味があるのではなくて
平時にも、先を見越した視点を持って常に備えていることが、当たり前であるべきなんですね。
で、そういう生き方が、「日常の有るべき姿」なんですね。
さすれば、僕らが山でやっている 

いつも危険や
不便や
生き物の死があって
予測不可能な大自然があって 

その中で
有るモノで
臨機応変に
何とかしていく
というやり方は
やっぱり大切なことですね

 若い頃、たくさんの国や地域を見てきて
飢餓や
戦争や
無知や
それこそ命の重さが何処にあるのかわからない世界をたくさん見ました
事故で仲間の命を失ったことも ありました

いつも漠然と 今の日本人が忘れていること を感じていました

やっぱり 僕らの山(もりくら)は 必要だと思います。
もっと自身を持って行きましょう。

追伸
 たとえばですが・・・・私達は「この水(湧き水)飲めますか???」という多くの方に、どのような水か説明したあと
  「ですが、答えは人に聞くのではなく 自分が飲むか飲まないかですよ。」

 このめんどくさい会話を何百回もして来た私達の、根底にあるものに気づき始めています。

 

たまには、ここでもまじめな話を・・・

最近、主爺(もりくらの山の主:所有者です。念のため)の言葉をよく思い出します。
 今年50歳になる自分を振り返るからだと思いますが、今回のキャンプでこどもたちの世界の話(いじめの話ですが)や、メイザさんの感性にふれたことも大きいです。
 この12年間で、自分が得たこと、得られなかったこと、いろいろをです。
そんな時に彼の言葉を思い出していると、これがなかなかに、面白いのです。

「山は人を選ばない・・・」
いろんな人がいて、それをいちいちあの人はどうだとか言っていること自体が、主爺にはない。人間を選んで付き合うことがない。特に、子ども、障害を
もっている子、悩んでいる子、ものすごい手間のかかる子・・・・むしろそんな子程 熱く接する主爺・・・・それを何年も見てきた仲間から出た言葉です。主
爺の山だから山がそういっているように思うということから来ていますが、みんなホンとにそう思います。(最近は、その姿は山梨の白州森のくらしの郷でしか見ることができませんが・・・さらにパワーアップしてますよ。)

また、山(自然)は、人を選びません。誰にでも同じように微笑み、同じように厳しい。だからこそ、集まったみんなで助け合い、楽しみあう場所になっているのではと思います。もし、あなたの近くに困っている人がいたらなおさらお連れください。

そんなことで、この言葉が「もりくら全体の根幹のコンセプトになっています。

 こんな話を一緒に考えてくださる仲間のみなさん、まだ日は浅いけど、読んでみようというかたは、千年の森自然学校のホームページの会員専用ページにおいでください。

 

卒業の季節に・・・・・

最近は、卒業式に出、受験に受かった子達と話し、人生の節目を考えてしまう時が続いた。
すばらしい・・・・そういう時に直面することは、僕らに力を呼び覚ましてくれる。
卒業の話をダイスケとしていたら、こんな話になってしまった。
人生を考えるときに初めて出る会話のような気がして、若い君達にも聞いて欲しい。

その話・・・・・

ダイスケ) ともさんは、よくやっているように見えるけど、ホンとに大丈夫なのかなあっていう不安はあるけどね。
私) もちろん 大丈夫だよ。

ダイスケ) うん そうだと思うけど、おれがいったのは さっきのお金のはなしだったんだけど・・・・ すいません・・・・

私) ああ、そういうこと・・・・
 お金は あるほうがいいと思ってるよ、もちろん。あればさあ、それのおかげで自由が手に入るさ。明日はエーゲ海とか 出来ちゃうからねぇ。
 同時に、お金がないからこそ、創造する自由って わかる?
 
ダイスケ)全然わかりませんけど、 ささやかな幸せとか ちょっとやせ我慢いれるやつ ?

私) いいとこ突いてきてるねぇ・・・ 
 そのやせ我慢ぽいことも、いいと思うんだよ。
 ただし条件つき信念の部類で・・・
 僕の場合には、棺桶にはいる最後の瞬間まで確信をもっていられれば やせ我慢じゃなくなるとおもっているの。   最後まで自分自身で納得すればいいと思ってる。今は仮定の理想の話だけど。
 なので、お金はいらないとは思っていない。有ったほうがいい面もあるだろうし、ない今は、ないことで学べる道を探す時だと思ってる。

ダイスケ) 僕は・・・・ トモさんのいうことは、責任ある大人のいうこと? そういう出来るかどうかもわからないことを偉そうにいうことって、むしろ無責任・・・・・フリーターと同じじゃん?

私) 鋭い! そのとおり。僕とフリーターとかニートとかの違いは、他人からは評価してもらうのは無理なのよ。自分だけが信じるとかの世界なので、僕としては、僕の大切に思っている人=信頼している人達が、認めてくれているかを、いつも気にしたい。彼らの評価が僕の最も大切なこと。

ダイスケ) 解ることは解るけど、なんか現実離れしている。少なくとも、僕は今は理解していないよ。

私) それでいいのよ。人生を送る前から 見えてますなんてことは、僕も、あんたもあるはずないじゃん。だから、僕は棺桶に入る直前に自分を評価するといっているし、あんたは、私のことを、棺おけに入った私を見ながら、評価してくれればいいだけのことじゃん。

ダイスケ) カッコいいけど、そんなのは、カッコつけているだけとしか思えない。ムリだろ、普通。

私) 死んだ俺の父親は、それをやった人だった。肝炎から肝臓癌まで死ぬまで15年くらい掛かった人だったので、じっくり話しも出来たし、彼も死を見据えて生きてた。だけど、最後の最後まで、何一つ愚痴を言わずに自分のテーマを押し通した。
 そういう人がいたことには確信をもってる。し、彼の死ぬまでと、同じような人に何人かあってる。凄い人がいる。僕がそうなれるかどうかは 解らないけど。それを目標にして、なんの不足があるかと思う。彼らの域に達することには、僕10億稼ぎましたというのと なんら変わらぬ価値がある。

 そういう、価値とか、意味とかの決着を着ける作業が、生きて・・・死ぬまでにおこなう人生で最も大切なことの一つだと思う。 

 こんな言い方をすると、実は誰も反論してくれないし、黙らせてしまう。よくないと思いながら・・・・・

ダイスケ) まあ、それが、トモさんだから。勝てないと思える相手・・・・でも勝ちたいとも思う相手。

 

終わり・・・・

追 伸   この話をしたのは始めてだけど、似たような場面は何度かあった・・・
 「それが、ともさんだから」と言い切ったやつが・・・・おっくんとも、トメさんとも、タカギとも・・・・・
いやいや、もっと何人もいた。凄い若者たちだ。

みんな、卒業おめでとう! 頑張れ!!!!

 

 

冬へ・・・

 着々と進む、もりくらの整備と片付け、冬の準備
7坪裏のまき置き場の回想も翔君の作品。

 先日の記事へのコメントをOKさんからもらいました。
「美しい冬が来る度に、人間の想像力が試されているようですね。
個人の都合など通用しない自然の時間の流れを感じます。」

 そのとおりです。
そしてそんなもりくらだからこそ好きでいるんです。
  共感しているメンバーは多いはすですけど・・・・・

 

恒例の風景 

もりくらではいつものことで・・・・
 自然に年齢差の大きい集団が形成されること・・・・いつの間にか我が子が誰かに見てもらってる光景。
 素朴な遊びが自然発生的に始まること
 遊びや生活にかなりの手間や汗を必要とし、「役割」をこなしている風景があること。
 それが、僕らのもりくら。
 

 

原点

思い起こせば私が、こどもキャンプをはじめたのは東京の旅行会社に勤めていたころ、ネパールやインドなど多くの貧しいと思われている国々の子供たちと接し、その笑顔があまりに眩しく、純粋でいて、学ぶ意思や働くことへの希望に満ち溢れ、それに向かって努力する姿勢など、明確な生きる希望(今風にいうなら生きる力?)をしっかりもった立派な人格をもった人たちと出会ったことでした。 当然、家の手伝いは当たり前ですが、手伝うというより私の使命or仕事という意識です。 10年近く、これらの国々を行き来するうち、日本の子供たちにこそここを見せてやりたいと思うようになりました。 その後、日本の各地で行われているこどもキャンプを知り、必ずしも海外まで連れて行かなくともその機会はあると思え、やっと出会ったのが市川社長の「もりくら」でした。懐の深い自然と、人の繋がりを持ち合わせたもりくらでなら、夢がかなうと。
ここ2、3年、夏やGWの繁忙期には、個々の子供たちとしっかり向かい合う時間が取れなくなりつつありましたがここで改めて原点に返り、森にそして森を訪れる一人一人に向かい合って行きたいと思います。(相棒の助言なんですが。)」
千年の森自然学校発起人(現森のくらしの郷取締役支配人)朝重

 

私がこどもキャンプをはじめた理由

「思い起こせば私が、こどもキャンプをはじめたのは東京の旅行会社に勤めていたころ、ネパールやインドなど多くの貧しいと思われている国々の子供たちと接し、その笑顔があまりに眩しく、純粋でいて、学ぶ意思や働くことへの希望に満ち溢れ、それに向かって努力する姿勢など、明確な生きる希望(今風にいうなら生きる力?)をしっかりもった立派な人格をもった人たちと出会ったことでした。 当然、家の手伝いは当たり前ですが、手伝うというより私の使命or仕事という意識です。 10年近く、これらの国々を行き来するうち、日本の子供たちにこそここを見せてやりたいと思うようになりました。 その後、日本の各地で行われているこどもキャンプを知り、必ずしも海外まで連れて行かなくともその機会はあると思え、やっと出会ったのが市川社長の「もりくら」でした。懐の深い自然と、人の繋がりを持ち合わせたもりくらでなら、夢がかなうと。
ここ2、3年、夏やGWの繁忙期には、個々の子供たちとしっかり向かい合う時間が取れなくなりつつありましたがここで改めて原点に返り、森にそして森を訪れる一人一人に向かい合って行きたいと思います。(相棒の2人の助言なんですが。)」
改めてここで
○もりくらでは、何よりも優先して一人一人が森に触れ合うことを大切にします。
生き物を捕ったり食べたり、
登ったり走ったり、跳んだり、
火を焚いて、水に突っ込み
泥んこまみれ、雨でも遊びます
一日中遊び尽くして夜は暗くなったら寝てしまいます。
○いつもキャンプの初めに子供たちにはこういっています。
      君たちが自然の中で思いっきり遊ぶために
僕ら(スタッフ)はここにいる
その為になら、何をしてもかまわない・・・ただし!仲間と自然を守れるなら
そして、僕ら大人は君たちを守ることが役割なので、必ず相談して欲しい
まだお話出来てない親御さんもいらっしゃると思い、改めてこのお話をさせて頂きました。

 

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