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2012-12

メリークリスマス♫ ご報告  Fromメグ

皆さんメリークリスマス♫ (メグのFBを転載した関係で、時期が遅くなってしまって・・・)

モリクラにも今年サンタクロースが子供達のもとにやってきましたー似合いすぎです(笑)
12月のクリスマスキャンプゎ子供達が14人程集まって大騒ぎでした(^^)
もりんピックも久々に開催
1年生のマッキーがスノーフラッグで大活躍!
そり競争でゎ年少組も頑張ってそりに捕まってましたー

冒険も久しぶりのハードコース!

大きい子が小さい子の手を取って、全員で急斜面を登れました(^^)

リトルハウスで集合写真(写真)
みんなほっぺが赤い♫
赤ちゃんくらいでっかい氷柱を、山歩きの間肌身離さず、家に持って帰った子もいましたー
みんな冬のモリクラ大満足みたいでよかったよかった♫
つぎゎ1月に子供キャンプありますー
1月12日~14日 雪遊びキャンプ  http://morikura.com/bouken/archives/764
また来てねー
☆*::*:☆よいお年を☆:*::*☆

 

今年の思い出・・・・カモシカを看取るこどもたちの物語

 

春のもりくらで起きた「ひとつの命の終わり」。

作成: 鈴木 メイザ 日時: 2012年5月5日 15:38 ·

早朝散歩に行った方から「電波塔の上に瀕死のカモシカがいる」という連絡を受けて、様子を見に行く。

この段階では野生動物がひっそりと命を終える様子を間近で見にいく・・・っていう悲壮感が全くなく、まだまだトラックに揺られて大はしゃぎなのが子供のいいところ。

第一陣の青木さんからのレポートによると、下半身骨折らしくまだ息はあるとのこと。

妊娠の兆候?があるそうなので山岳博物館に連絡をする。

赤いシャツの子の先に横たわっています。てことはこの左上の崖から墜ちたってことか。。。

カモシカ調査班のナオたちはこの距離で野生の個体に対峙できることに興奮を抑えつつ、記録を取る。静かな時間。

時折上体を起こし、苦しげに前脚で足掻いたりするものの、腰から下は全く動かせない様子。しかし腹部が動めく様子は確かに胎動のそれ。

それを観たかーちゃんずは「うおお、身に覚えがある動き。。。」と既に他人事でなくなる。

5日の早朝に滑落した状態で発見された牝カモシカ。この時はまだ意識がありました。

山岳博物館館長 宮野さんがご到着。所見ではパラポックスウィルス感染の兆候なし、後肢に骨折のあとがないので滑落時に脊椎損傷があったのだろうとのこと。

宮野さんのご判断としては事故が自然界で起きているものであること(交通事故など人間に起因するものではないこと)、保護しても明日までの延命に終わることが明白なこと、自然界でしばしば起きる淘汰の現場が「たまたま」人の目に触れるところで起きたということ・・・を挙げ、通常の判断では我々が手を下すことはしない。が、こういうケースではえてして発見者から「何とか助けてやってくれ」という要請がある場合が多いので、その時はその気持ちを尊重しますとのこと。

「どうしますか?」

という重い問いかけが子供達に投げかけられる。

「目の前の命をどうするか」。

カモシカたちを一年かけて追ってつぶさに観察してきたカモシカ調査隊の子供達にとっては非常に重く、酷な問いかけである。それでも四人の子供達はグッと考える。

そして捻り出した答え 。

「助けなくていいです。最期までここで看取ります。」

すげぇ。子供って本当にすげぇ。

命に対する最大の敬意を払う選択をした君たちを、心から尊敬するよ。

山岳博物館館長ミヤマさんがしてくださったお話。 動画 http://youtu.be/KB9NxjmymvU

「なんとか救いたい、可哀想だと思う気持ちも大切にして欲しい。動物の生き死にというのは僕らにいのちにどう対するべきかを教えてくれるから。」

もりくらというフィールドで子供達にこういう素晴らしいお話をしてくださる方がいらっしゃることに、深く感謝する。

***

翌朝「ともさん、カモシカの様子を見に行きたいです」といって朝ごはんも食べずに登って行った女子二人が戻ってきた。

「カモシカ死んでいました。お尻がもうクマに食べられてました。」

と写真を見せてくれたナオの顔には感傷のそれはなく、スッキリとして達成感のようなものを漂わせていた。ああ、すっかり研究者の顔だぁ・・・と、眩しく思っていると、ともさんから

「何でクマだって考えたの?誰が言ったの?本当にクマだって合ってるか証拠を確かめないとだめだよね。クマだったら全体を運べる筈だから・・・」

と矢継ぎ早な質問。こ、このヒト、相変わらず見込みがある子供とみると、もん凄い高いことを求めるっ!!

臀部が齧られた遺骸写真を見ながら、クマだったら安全なところに運んで食べるだろうし、ひと噛みがもっと大きいはず。テンやイタチのような小さい肉食獣がひと噛みひと噛み食べていったのでは?まず真っ先に手を付ける内臓に手を付けていないことからもやっぱりクマで無い可能性が高い?など。遺骸になってもカモシカが教えてくれることは多い。

しかしナオの忍耐強さと執念には居合わせた大人たち全員が心から感服しました。実は昨日も日没間際までカモシカの側で呼吸数を計測していたのです。

「最初20回/分くらいだったんだけど日が当たると苦しそうになって138回/分くらいになっちゃって。日が陰ると少しおさまるんだけど、それでも120回/分くらい。お腹の赤ちゃんはもう動いてないのでダメかも。」「目が真っ赤になってね、苦しいと舌がベロって出てきて、段々目も開かなくなって」

と様子をつぶさに語るナオは、カモシカ調査隊
の隊長。つまりもりくらで一番カモシカに詳しい子供なのですが、まだたった5年生だからね!!瀕死のカモシカの呼吸数を計り続けた小5なんてそういない。去年の彼女のカモシカに関する自由研究が高い評価を受けたというのもうなづける粘り強さです。

***

ナオの報告を受けて、子供たちでもう一度現場に向かいます。

カモシカの遺骸はムダにしません。三体目の骨格標本としてもりくらが所有できるよう、当局に発見状況を細かく記載した届出を提出した上で、土中に埋めて肉を腐らせ、骨格標本にします。死してなお、子供達の知の肉となり骨となることでしょう。

幸い朝の段階からさらに喰われた様子はなさそう。それぞれのカタチでお祈りをした後、子供達だけの力でトラックの荷台にあげろとのともさんの指示。みんな最初はさわることができない。しばらくしてやっとひとりひとり恐る恐る手を伸ばして四肢や角を掴み始める。 http://twitpic.com/9hvj4x

それでもどこかお互い他人頼みになっている子供達を見抜いたともさん「カモシカの成獣は40kg。小5のトワ位の体重だ。コレがあげられないってことはトワが怪我した時にみんなで助けられないってことだぞ。」しんとなる子供達。誰ともなく掛け声がかかり、荷台に上がれ。足をしっかり持てと声が出始める。

土砂降りの中、カモシカと一緒にトラックの荷台に乗って帰還したこどもたち。

胴長、体高など細かく計測。妊娠中は角の成長が止まるので、何歳の時に出産したかもわかるそう。早く分解してすべての骨を残さず回収できるよう、ユンボで深めの穴を掘り、傾斜をつけた底にビニルシートを張って埋葬する。

余談になりますが、子供たちが荷台にカモシカの遺骸をあげようとした時、ワタシはブルーシートに一旦乗せてからシートごと上に上げることをともさんに提案したのでした。

しかし、そのときともさんは

「ごめん、ちょっとやらせるから時間ちょうだい。」

言うのでした。その瞬間「あっ!」と天啓のように気づきました。

ともさんはこの時、小さな素手に感じる「40kg」という重さを通じて子供たちにカモシカの命に触れて欲しかったんだなと。

ともさんの一言でようやくスイッチが入ったこどもたち。子供たちだけのチカラで荷台に上げます。

雨に濡れた毛が手にたくさんまとわりつき、脱糞の臭さに素直に顔を顰める子供たち。でもそれはブルーシート越しには絶対に触れられない「何か」。ともさんってこういう方なんだ。

ホント、この人には適わないや。。。

できるだけ沢山の人とこの「ともさんの凄味」を分かち合いたいと心から思う。

心身ともに、円熟期なんていう生やさしいもんじゃない、ある種の「極み」にいる今この瞬間のともさんに、みんな会いに行って下さい。ホントに!!

 

 

メリークリスマス! from MORIKURA

この週末、一番うれしかった笑顔を、みなさんにも贈ります!
この世の一番の宝物を!

 

 

 

 

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