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防予諸島・平郡島

防予諸島防予航路
 周防と伊予の間に位置する島々を防予諸島と言い、平郡島はその西端に位置する。


 地図上の屋代島は大島とも言い、本土とは橋で結ばれているので柳井市から上関に向けて突き出た半島と、大島とに囲まれた部分は湾のように見える。その最奥に柳井港があり、四国の松山に向かう防予航路や平郡島に向かう平郡航路,祝島に向かう航路の発進基地となっている。
 松山行きのフェリーには、途中,大島の伊保田港に寄るものがあるが、面白いのはこの伊保田と松山の三津浜港間がなんと国道437号の海上区間となっていることだ。つまり海の上に国道がり、そこを走る唯一の交通機関が『周防大島松山フェリー便』と言う訳だ。
平郡航路平郡航路2
 閑話休題。柳井港を出たフェリーは右手に上関に至る本土の陸地部に沿って大島とに挟まれた海域をゆっくり南下(南南東)する。左手に見えていた大島の先端・法師崎を通り越してようやく正面に平郡の島影が見えてくると、船は平郡島の櫛崎と言うやや西に張り出した岬を迂回するために少し西に曲がる。それはまた陸地に沿って半島の千葉崎を廻りこむ様にやや西に曲がることにもなり、そのため上関に接近する感じがする。平郡航路は原発の着工に揺れる上関と縁が深いのだ。

 上関方面/櫛崎の漁場

 櫛崎は有数の漁場で、朝便でここを通る時は無数の漁船がひしめいているのが見られる。岬を廻り込んで船はやがてそのつけ根に当たる西港に着く。

 西港/長崎鼻

 西港を出た船は南東に進路を変え、長崎鼻という大きな岩壁の沖を通過すると行く手に五十谷三島が見えてくる。

 三島が見えて来た/ここを大きく廻る

 そこまではほぼ真東に向かって進むことになり、やがて三島の沖を大きく廻り込んで通過すると北東に進み、最後は盛鼻と言う突端を回りこんで1時間40分で東港に入る。
 このように平郡航路は島の一番外側を大きく廻り込みながら走るので時間がかかるのだ。

  無数にある大小の島々も平郡島以西は極端に数が減り上関の左手,南西方向は豊後水道を隔てて国東半島が見える。東に目を転じれば松山に至る航路が見え、そこから南西に長く伸びる半島は佐多岬半島で、先端の佐多岬はほぼ国東半島にまで達する。また松山航路から東に見える山塊の中に四国最高峰の石鎚山(1982m)を望むことも出来ると言う。

 航路の近くでスナメリの背を見た!
 船客のある人は本州,四国,九州と、北海道以外の3つの島が見える航路だ~と胸を張ったが、それはウソではない。


 

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